Again〜今夜、暗闇の底からお前を攫う〜
「奈都、手伝う」

「ありがとう!じゃあ野菜洗って欲しいな」

「任せて」


この気持ちを隠すように私は別のことをして気を紛らわす。

料理を手伝うようになって、少しずつだけど手際が良くなったと自分でも分かる。


「ご飯食べたあと、分からない問題があったから教えて欲しいんだけど、いい?」

「もちろん」

「やった」


奈都は私の生活スキルを上げてくれるし、私は奈都に勉強を教えてあげるウィンウィンの関係性だ。

だけど、私がカオルにしてあげれることは一晩中考えても何も思いつかない。

私を匿うメリットってカオルにはあるのだろうか。

むしろ、食事代も一人分かかってしまうし、一人増えることで部屋も狭く感じるだろう。

考えれば考えるほどデメリットでしかない
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