Again〜今夜、暗闇の底からお前を攫う〜
「あー!!!」
その時、沈黙を破るように菜穂の大きい声が溜まり場中に響く。
驚いて振り返ると、誰かが豪快に酒を床に零していた。
シュワシュワと音を立てながら床が濡れていく。
「もう、何やってんの!拭いて拭いて!」
「俺じゃねぇよ!お前の手が当たったんだよ!」
「違ぇよ!お前のケツが当たったんだろ!」
何やら酒を零した罪を近くにいた人達で擦り付け合っていた。
そんな騒がしい光景をボーッと見ていると、さっきまであの輪の中にいたカオルがいつの間にか私の目の前に立っていた。
「綺月借りるぞ」
「えっ」
カオルは私の腕を掴むと、どこかへ連れていこうとする。
「お兄!」
奈都がカオルを呼ぶ。
「お酒倒したのお兄でしょ?」
「…バレてたか」
「ちゃんと拭いとくから、お兄もちゃんとしてよ」
「日に日に母親感増すなぁ…」
カオルは笑うと、今度は腕じゃなく手を握ってくる。
その時、沈黙を破るように菜穂の大きい声が溜まり場中に響く。
驚いて振り返ると、誰かが豪快に酒を床に零していた。
シュワシュワと音を立てながら床が濡れていく。
「もう、何やってんの!拭いて拭いて!」
「俺じゃねぇよ!お前の手が当たったんだよ!」
「違ぇよ!お前のケツが当たったんだろ!」
何やら酒を零した罪を近くにいた人達で擦り付け合っていた。
そんな騒がしい光景をボーッと見ていると、さっきまであの輪の中にいたカオルがいつの間にか私の目の前に立っていた。
「綺月借りるぞ」
「えっ」
カオルは私の腕を掴むと、どこかへ連れていこうとする。
「お兄!」
奈都がカオルを呼ぶ。
「お酒倒したのお兄でしょ?」
「…バレてたか」
「ちゃんと拭いとくから、お兄もちゃんとしてよ」
「日に日に母親感増すなぁ…」
カオルは笑うと、今度は腕じゃなく手を握ってくる。