超絶イケメンな幼なじみに、めちゃくちゃ愛されちゃってます♡
その間に、
「んじゃ、またね~」
と清水くんは踵を返し、猛ダッシュで教室の中に入ってしまった。
「あ、清水くん……」
どうしよう。
あたし、まだ……軽井沢に行くかどうか、全く決めていないのだけど。
「そうなんだ~。清水くんもやっと乃愛ちゃんに告白したかぁ~。めでたいめでたいっ!」
学食の、観葉植物のそばの席で、夏帆から話を聞いたなっちゃんが、スペシャルメニューのオムライスを食べながら、みんなの顔を見まわした。
今いるのは4人がけのテーブルで、なっちゃんの隣は紗良ちゃんで、なっちゃんの前に夏帆、その隣にあたしが座っている状態。
ここの席は、観葉植物で隠れる感じになっていて、ちょっとだけ個室感があるから、スペシャルメニューのある水曜日は、よくここの席でランチをしている。
「ほんとすごいね、乃愛ちゃん、今日もう3人に告られてるし~。本当にうらやましい~。それに、森くんも清水くんも人気がある男子なんだよ~。まぁ、芸能人の藤城くんと比べると全然かもしれないけど、それでも一般人のレベルとしては高いでしょー」
いくら観葉植物で遮られていても近くに席があるから、声をひそめつつも、興奮が抑えきれないみたいな声でなっちゃんが言う。