お見合い仮面夫婦の初夜事情~エリート裁判官は新妻への一途な愛を貫きたい~
ふたりでリビングに向かい、私はキッチンでポットに入っている残りの紅茶を自分のカップに注ぐ。お茶うけのお菓子として小さなビスケットも用意して大知さんの元へ戻った。
私の予想に反し、大知さんはダイニングテーブルではなく、ソファテーブルの方にトレーを置いて座っていた。
それを見て一瞬だけ迷いが生じる。しかしそれを顔には出さず大知さんに近づいた。
「お待たせしました」
同じくテーブルにカップを置いたが、そのあとの行動に困る。大知さんをうかがうと目が合い、彼はわずかにソファの端に寄った。
「千紗もとりあえず座ったらどうだ?」
「は、はい」
ゆったりとしたアイボリーカラーの二人掛けソファは、大知さんの持ち物で、北欧デザインのシンプルさがどんな部屋にもよく馴染む。
私も気に入ってよく座っているが、実はこのソファに今まで大知さんとふたりで座ったことがなかった。
「失礼します」
少しだけ間を空けてぎこちなく腰を下ろす。すぐ隣に大知さんの気配を感じながら、テーブルの上に置いたカップに手を伸ばした。
行儀悪く両手でカップを支えて、縁に口をつける。ほどよい温かさの液体が舌を滑り、予想通りの味が口内に広がる。
ゴクンと飲み込むと、喉を通り過ぎながら潤し、体に染みる感じがした。
ホッとして不意に横に目を向けたら、こちらを見ていた大知さんと視線が交わる。心臓が跳ね上がり、そんな私の様子に大知さんは苦笑した。
「そこまで緊張する必要はないんじゃないか?」
彼の指摘に慌てる。
私の予想に反し、大知さんはダイニングテーブルではなく、ソファテーブルの方にトレーを置いて座っていた。
それを見て一瞬だけ迷いが生じる。しかしそれを顔には出さず大知さんに近づいた。
「お待たせしました」
同じくテーブルにカップを置いたが、そのあとの行動に困る。大知さんをうかがうと目が合い、彼はわずかにソファの端に寄った。
「千紗もとりあえず座ったらどうだ?」
「は、はい」
ゆったりとしたアイボリーカラーの二人掛けソファは、大知さんの持ち物で、北欧デザインのシンプルさがどんな部屋にもよく馴染む。
私も気に入ってよく座っているが、実はこのソファに今まで大知さんとふたりで座ったことがなかった。
「失礼します」
少しだけ間を空けてぎこちなく腰を下ろす。すぐ隣に大知さんの気配を感じながら、テーブルの上に置いたカップに手を伸ばした。
行儀悪く両手でカップを支えて、縁に口をつける。ほどよい温かさの液体が舌を滑り、予想通りの味が口内に広がる。
ゴクンと飲み込むと、喉を通り過ぎながら潤し、体に染みる感じがした。
ホッとして不意に横に目を向けたら、こちらを見ていた大知さんと視線が交わる。心臓が跳ね上がり、そんな私の様子に大知さんは苦笑した。
「そこまで緊張する必要はないんじゃないか?」
彼の指摘に慌てる。