私を、甘えさせてください
はぁ・・・・。
オフィスで泣くなんて、よっぽどだ・・・・。


お手洗いの鏡を見ながら、赤くなった目を見てうんざりした。


これから先、この会社でやっていけるのかな・・。
さすがに、自信が無くなってきた。


「あれ? 課長、目・・どうしたんですか?」

「あ、うん、赤いよね。なんだかコンタクトレンズの調子が悪くて、涙が止まらなくなって」


たまたま同じタイミングでお手洗いにいた相澤さんに、それらしい理由を答えた。


「そういう時ありますよねー。メイクも落ちちゃうし、テンション下がりますよ〜」

「本当だよね。嫌になっちゃう」

「・・・・あの、課長」

「ん? なに?」

「今夜、もし空いてたら飲みに行きませんか? ちょっと・・聞いてもらいたいことがあって」

「空いてる。いいよ。たまには女子トークで盛り上がろうか」

「良かった! お店、探しておきます!」


助かるのは私の方だ。

飲みたい気分ではあるものの、ひとりで行っても井川と行っても、どうしても空川さんのことでアタマがいっぱいになってしまう。


相澤さんとなら、もう少し気楽にお酒が楽しめる気がした。

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