私を、甘えさせてください
「カンパーイ!」
冷えたスパークリングワインを片手に、お皿に盛られた何種類ものカルパッチョをつまむ。
「うわー、美味しい!」
「ですよね! このお店、最近できたばかりなんですけど、すごく人気なんですよー」
「ありがとう、嬉しい。誘ってくれて」
「いえいえー。課長、このところ少し元気ないですよね。何かあったんですか?」
普通にしていたつもりだけれど、勘のいい相澤さんには分かってしまったか。
「うん、何だか短期間でいろいろあって、気持ちがついていかなくて」
「それって、本部長や井川課長のこともですよね?」
「そうだね。何かと巻き込まれてる感じ」
そう言うしかなかった。
当事者ではなく第三者だと装わなければ、空川さんのことを口にするのも辛かったから。
「ね、相澤さん。そういえば、聞いてもらいたいことって何?」
「あ、そうそう。私、実はJHコンサルに仲のいい大学の友人がいるんですけど」
JHコンサルは、空川さんの前職の略称だ。
「その子の話だと・・・・」
「うん」
「本部長、クビになったみたいなんですよ!」
思わず小さなため息が出た。
またこの話か・・と。
とはいえ、話し始めて勢いづいている相澤さんを止められるわけもなく。
カルパッチョに続いてサーブされたチーズの盛り合わせをつつきながら、うんうんと相槌を打っていた。
「・・・・らしくて、どうも本部長が直接の原因じゃないって言うんですよ」
「えっ?」
若干聞き流しモードに入っていた私は、突然出てきた核心めいたワードに、思わず反応する。
直接の原因じゃ・・ない?
「それ・・どういうこと?」
「もともと本部長のことを良く思っていなかった新しい上司が、理由を付けて潰しにかかったんじゃないか・・って」
冷えたスパークリングワインを片手に、お皿に盛られた何種類ものカルパッチョをつまむ。
「うわー、美味しい!」
「ですよね! このお店、最近できたばかりなんですけど、すごく人気なんですよー」
「ありがとう、嬉しい。誘ってくれて」
「いえいえー。課長、このところ少し元気ないですよね。何かあったんですか?」
普通にしていたつもりだけれど、勘のいい相澤さんには分かってしまったか。
「うん、何だか短期間でいろいろあって、気持ちがついていかなくて」
「それって、本部長や井川課長のこともですよね?」
「そうだね。何かと巻き込まれてる感じ」
そう言うしかなかった。
当事者ではなく第三者だと装わなければ、空川さんのことを口にするのも辛かったから。
「ね、相澤さん。そういえば、聞いてもらいたいことって何?」
「あ、そうそう。私、実はJHコンサルに仲のいい大学の友人がいるんですけど」
JHコンサルは、空川さんの前職の略称だ。
「その子の話だと・・・・」
「うん」
「本部長、クビになったみたいなんですよ!」
思わず小さなため息が出た。
またこの話か・・と。
とはいえ、話し始めて勢いづいている相澤さんを止められるわけもなく。
カルパッチョに続いてサーブされたチーズの盛り合わせをつつきながら、うんうんと相槌を打っていた。
「・・・・らしくて、どうも本部長が直接の原因じゃないって言うんですよ」
「えっ?」
若干聞き流しモードに入っていた私は、突然出てきた核心めいたワードに、思わず反応する。
直接の原因じゃ・・ない?
「それ・・どういうこと?」
「もともと本部長のことを良く思っていなかった新しい上司が、理由を付けて潰しにかかったんじゃないか・・って」