私を、甘えさせてください
結局、玄関先で朝まで泣き続け、身体はボロボロになった。

頭痛もひどいし、目元の腫れもひどい。

洗面台の鏡に写る自分は、もう見れたものではなかった。


もはやメイクで隠せるようなレベルではなく、さすがに今日は休むしかないな・・と、諦めもついた。


でも、気が済むまで泣いたからか、少し心が軽くなった気がした。

頭痛薬を飲み、熱めのシャワーを浴びる。

適当な理由を付けて、会社に休みの連絡もした。


髪を乾かしながら、ふとスマートフォンを見ると、何日か前にECサイトで買った本が、エントランスのポストに届いたと通知が届いた。

取りに行くか・・。
今日はもう、本でも読んで1日中家にいよう。


メガネを掛け、マスクをし、顔が少しでも隠れるようにしてから、玄関のドアを開けた。





嘘・・・・。





ドアを開けた私の目に入ったのは。

昨晩、ドアの前に置き去りにした空川さんだった。

別れた時と同じスーツのまま、ドアのすぐ横の壁に、腕組みをして寄りかかっていた。



どうして・・・・?

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