策略家がメロメロ甘々にしたのは強引クールなイケメン獣医師
「院長になったから、けじめとして身を固める、彼女と結婚します」
「誠実な晴明が女性を連れて来たから、そうだとは思った。桃ちゃんの親御さんには挨拶はしたのか?」
「急なことだったから、まだ」
「急なこととは? 説明をしなさい」
一瞬だけ卯波先生の瞳を鋭く突き上げる、卯波先生のお父様の目が厳しくて、私の心が迷子みたいに、そわそわオロオロ動き始める。
「誤解だ、そうじゃない」
察しのいい卯波先生の否定の仕方は、至って冷静沈着な対応。
卯波先生のお父様が、安心したように小さな息を吐いた。
私が、胸を撫で下ろしたのも同時だったかも。
「先方のご両親にご挨拶に行き、結婚のお許しをいただいてから、うちへ挨拶するのが礼儀ですよ」
卯波先生のお母様の温和そうな目が厳しい目に変わり、口を一文字に結び卯波先生の顔を凝視していらっしゃる。
「桃のご実家へ挨拶に伺い、結婚の許しをいただいたら、正式に報告に来る」
「それが筋を通すということです」
ひとこと添えて、納得したように卯波先生のお母様が頷かれた。
「あの、うちはごく普通の一般家庭です。卯波先生の御家柄と釣り合うのか、気がかりです」
「またか、まだそんなことを気にしているのか。この期に及んで、なにを言い出すんだ」
いつもと違う声に驚いて、体がぴくりと反応してしまった。
卯波先生、少しナーバスになったみたい。私だってナーバスになるよ。
「晴明、冷静になりなさい。女性に対して声を上げてはいけません、女性は優しく扱うものですよ」
「卯波先生、いつもは穏やかで物静かで優しいんです」
「桃ちゃんったら必死に晴明を庇って。この子を深く愛してくれてありがとう」
「肉親以外に想ってくれて、守って支えて大切にして愛してくれる人がいることを、初めて私に教えてくれたのは、卯波先生なんです」
「桃ちゃんにとって、晴明が初恋の相手なのね」
ちょっぴりくすぐったい想いが溢れ、こくりと頷く。
「初恋が実るなんてロマンチック、素敵ね」
「きみは、いつまでも少女のようだ」
見つめ合うご両親の目尻は下がり、満面の笑みを浮かべ合う。
仲良しで、こっちが熱くなりそう。
卯波先生のお父様の笑顔が真顔に変わり、私に視線を移す。
「我が家は家柄ではなく、人柄を重視する。自分の家と比べないことだよ、みんな違って当たり前」
懐の深い人柄は、なにもかもを受け止めてくださる。
「誠実な晴明が女性を連れて来たから、そうだとは思った。桃ちゃんの親御さんには挨拶はしたのか?」
「急なことだったから、まだ」
「急なこととは? 説明をしなさい」
一瞬だけ卯波先生の瞳を鋭く突き上げる、卯波先生のお父様の目が厳しくて、私の心が迷子みたいに、そわそわオロオロ動き始める。
「誤解だ、そうじゃない」
察しのいい卯波先生の否定の仕方は、至って冷静沈着な対応。
卯波先生のお父様が、安心したように小さな息を吐いた。
私が、胸を撫で下ろしたのも同時だったかも。
「先方のご両親にご挨拶に行き、結婚のお許しをいただいてから、うちへ挨拶するのが礼儀ですよ」
卯波先生のお母様の温和そうな目が厳しい目に変わり、口を一文字に結び卯波先生の顔を凝視していらっしゃる。
「桃のご実家へ挨拶に伺い、結婚の許しをいただいたら、正式に報告に来る」
「それが筋を通すということです」
ひとこと添えて、納得したように卯波先生のお母様が頷かれた。
「あの、うちはごく普通の一般家庭です。卯波先生の御家柄と釣り合うのか、気がかりです」
「またか、まだそんなことを気にしているのか。この期に及んで、なにを言い出すんだ」
いつもと違う声に驚いて、体がぴくりと反応してしまった。
卯波先生、少しナーバスになったみたい。私だってナーバスになるよ。
「晴明、冷静になりなさい。女性に対して声を上げてはいけません、女性は優しく扱うものですよ」
「卯波先生、いつもは穏やかで物静かで優しいんです」
「桃ちゃんったら必死に晴明を庇って。この子を深く愛してくれてありがとう」
「肉親以外に想ってくれて、守って支えて大切にして愛してくれる人がいることを、初めて私に教えてくれたのは、卯波先生なんです」
「桃ちゃんにとって、晴明が初恋の相手なのね」
ちょっぴりくすぐったい想いが溢れ、こくりと頷く。
「初恋が実るなんてロマンチック、素敵ね」
「きみは、いつまでも少女のようだ」
見つめ合うご両親の目尻は下がり、満面の笑みを浮かべ合う。
仲良しで、こっちが熱くなりそう。
卯波先生のお父様の笑顔が真顔に変わり、私に視線を移す。
「我が家は家柄ではなく、人柄を重視する。自分の家と比べないことだよ、みんな違って当たり前」
懐の深い人柄は、なにもかもを受け止めてくださる。