政略夫婦は念願の初夜に愛を確かめる〜極上御曹司の秘めた独占欲〜
その後、そのまま産婦人科に移動して詳しくお腹を診てもらった。
現在、妊娠七週。
超音波の検査をしてもらうと、白い米粒のような小さな命がそこに見えた。
帰りの車に乗り込んですぐ、いただいた初めてのエコー写真をバッグから取り出す。
運転席に乗り込んできた拓人さんは、エンジンをかけず私の手元に目を落とした。
「良かった……茉莉花に何か病気が見つかったりしなくて」
「はい。ありがとうございます」
ずっと気を張っていたのは拓人さんも同じだろう。今になってやっと、ふっと笑みをこぼす。
「でも、まさか妊娠しているなんて」
「はい。でも、言われてから考えてみると、気分が悪いのは悪阻だったんだとか、いろいろ繫がりました」
こんな風にエコー写真をもらっても、未だにお腹の中に新しい命が宿っていたなんて信じられない。
でも、着実に命が育っていると知ると、愛しさで胸がいっぱいになっていた。
「茉莉花」
運転席から拓人さんの手が伸びてくる。その指先が私のエコー写真を持つ指に絡まった。
「産んでもらえるか? 俺たちの子を」
拓人さんの真剣で誠実な目にじっと見つめられ、彼を見ている視界が涙で揺れていく。
頷いた拍子に涙がぽろぽろと溢れ落ちた。
「もちろんです」
涙を流しながら微笑んだ私を、拓人さんは身を乗り出して抱きしめてくれる。
最高の幸せを胸いっぱいに感じながら、エコー写真を持つ手で拓人さんを抱きしめ返した。
Happy End


