国際弁護士はママとベビーに最愛を誓う~婚姻解消するはずが、旦那様の独占欲で囲われました~
「なんだそれ? 俺は好きだったよ、ずっと」
挑発的な言い方をされ、これまで溜め込んでいた怒りがプチンと音を立てて流れ出す。
「なに言ってるの? ニューヨークで出会った後、まる一年連絡を寄越さなかったのは誰? 結婚してからも行かなくていい出張を入れて家に寄りつかなかったくせに、どこが私を好きだっていうの?」
「待て待て。捏造しすぎだ。電話番号も名前も嘘を教えたんだから、連絡とる気がなかったのはお前の方だろ」
身に覚えがないことばかり言われ、ヒートアップしていく。これまで本当に寂しくて苦しかったのに、それを私のせいだと言われても納得いかない。
「嘘なんて教えてない!」
「はあ? 嘘だろ。ほら」
久嗣はおもむろに腰のポケットに手を入れ、クレジットカードやETCが入った革のカードケースを取り出した。それを開いて、内側の隠しポケットに指を差し入れると、小さく折りたたまれた紙のメモが出てくる。
折り目を開いて出てきた文字に見覚えがあり、私は言葉がでなかった。
【080-✕✕✕✕-✕✕✕✕】