国際弁護士はママとベビーに最愛を誓う~婚姻解消するはずが、旦那様の独占欲で囲われました~
久嗣と本当の夫婦になった。そう思うと涙が止まらなくて、お湯に紛れてこぼれ落ちた。
互いに溺れる声と愛の言葉は反響し、バスルームは甘く激しい愛に包まれていく。
「You can throw it away, if you don`t want to contact me.」
そうつぶやいたのは久嗣だった。記憶に残るフレーズに、私の体の奥はキュンと反応する。
「え……?」
「連絡先をくれたとき玲菜が言ってたこの言葉、どう意味だったんだ?」
「は?」
「意味がよくわからなかったんだ。英語は勉強不足だったから」
あの言葉。それは私と久嗣が出会うきっかけだった、ラブロマンスのワンシーンだ。まさか、そのシーンを見ていなかったのだろうか。
ピンと来ていない彼の顔に、私はガッカリしながらキスをする。
「……勉強不足なのは英語じゃなくて、女心みたいだよ」
もう仮面夫婦は終わり。
いろいろと噛み合わない、本当の夫婦になろう。
END


