国際弁護士はママとベビーに最愛を誓う~婚姻解消するはずが、旦那様の独占欲で囲われました~
「……いろいろとうまくいかなくて。今は翻訳の仕事などでなんとか暮らしているんですが、本当は小説家になりたいんです。文学部が有名な女子大を選んで勉強して、毎日小説を書いて……でも、全然結果が出なくて」
彼はかすかにうなずきながら、黙って聞いてくれていた。続きを促されている気がしてさらに言葉を続けようとするが、いつもの暗い気持ちばかりを吐露してしまう。
「ずっと夢だったのに……。本の翻訳も、作家業の勉強になるかなと思って卒業してから始めたんですけど、逆に私の才能のなさが浮き彫りになりました」
そろそろ困らせてしまったか、と思い直し、私は必死に笑顔を作って「そんなところです」と締めくくる。
彼は「なるほど」とグラスを鳴らしてから、
「この旅行は気分転換になった?」
と話題を変えた。
「はい。さっきまではなってなかったんですけど。久嗣さんに会えてなんだか不思議な気分です。来た甲斐があったなって思えました」
素敵だと感じたことを暴露してしまったが、彼は「それはよかった」と軽く受け流してくれる。なんだか話していて心地がいい。
彼はかすかにうなずきながら、黙って聞いてくれていた。続きを促されている気がしてさらに言葉を続けようとするが、いつもの暗い気持ちばかりを吐露してしまう。
「ずっと夢だったのに……。本の翻訳も、作家業の勉強になるかなと思って卒業してから始めたんですけど、逆に私の才能のなさが浮き彫りになりました」
そろそろ困らせてしまったか、と思い直し、私は必死に笑顔を作って「そんなところです」と締めくくる。
彼は「なるほど」とグラスを鳴らしてから、
「この旅行は気分転換になった?」
と話題を変えた。
「はい。さっきまではなってなかったんですけど。久嗣さんに会えてなんだか不思議な気分です。来た甲斐があったなって思えました」
素敵だと感じたことを暴露してしまったが、彼は「それはよかった」と軽く受け流してくれる。なんだか話していて心地がいい。