国際弁護士はママとベビーに最愛を誓う~婚姻解消するはずが、旦那様の独占欲で囲われました~

凌太をソファへ下ろし、着せていた室内用の肌着をあやしながら脱がせ、お出かけ用のロンパースに着替えさせた。

「ほら、あんよピーンして。凌太。りょうたくーん」

意味もなく名前を呼ぶ。息子の凌太は生後十一か月で、もうすぐ一歳になる。目がクリクリしていて、赤ちゃんのわりには毛もふさふさと生えている。前髪をわけてイケメン風にセットすることも可能で、毛質も雰囲気もは久嗣譲りだろう。
ロンパースに変身した凌太は落ち着いた表情がご機嫌に変わった。

仕上げに、お祝いでもらったスタイを着けて完成だ。
ワイシャツの襟と蝶ネクタイのデザインがプリントされていて、手持ちのものでは最上級のお洒落アイテムである。

息子の身支度に没頭する私の身支度も完ぺきだ。背中までの黒髪はわずかな狂いもないほど真っ直ぐに整え、顔も手の込んだナチュラルメイクを施している。
凌太が朝寝をしている間、岩浜さんが掃除をしている傍らで終わらせたのだ。
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