国際弁護士はママとベビーに最愛を誓う~婚姻解消するはずが、旦那様の独占欲で囲われました~
改札にたどり着くと、ベビーカーをぽっかりと避けながら人波が押し寄せてくる。急いだせいで滲んだ汗をハンカチで拭き取り、改札の向いの壁際に立った。
営業中と思われるサラリーマンやOLが大半だが、彼らより十センチほど高く飛び抜けたシルエットが見え隠れする。久嗣だ。
ベビーカーを一歩前へ押し「久嗣」と声を掛けようとしたが、どちらも止めた。
久嗣は私たちを視線で捉えてはいたものの、スマホを耳にあてて誰かと話していたのである。
雑踏に紛れた彼の声が近づいてくる。
「Did you send the contract? How did it go after that.」
仕事の話をしていると気づいた私はすぐに口を閉じ、邪魔をしないようできるだけ存在感を消した。
営業中と思われるサラリーマンやOLが大半だが、彼らより十センチほど高く飛び抜けたシルエットが見え隠れする。久嗣だ。
ベビーカーを一歩前へ押し「久嗣」と声を掛けようとしたが、どちらも止めた。
久嗣は私たちを視線で捉えてはいたものの、スマホを耳にあてて誰かと話していたのである。
雑踏に紛れた彼の声が近づいてくる。
「Did you send the contract? How did it go after that.」
仕事の話をしていると気づいた私はすぐに口を閉じ、邪魔をしないようできるだけ存在感を消した。