国際弁護士はママとベビーに最愛を誓う~婚姻解消するはずが、旦那様の独占欲で囲われました~

「う、うん。健司くんは?」
「ここのカフェ俺の行きつけだから。本当は俺もマイジェンに入りたかったんだけどさ、やっぱり狭き門だったよ。四月からは知り合いの事務所に入るんだ」
「そっか。おめでとう」
「玲菜ちゃんの旦那さんは優秀だよなぁ。俺も意地張ってないで、相談くらいすりゃよかった」

久嗣を優秀だと言われると、今は不安ばかりが湧いてくる。健司くんが就職の相談をしたところで、久嗣にはそんな時間はなかっただろう。

今はあまり連絡を取ってはいなかったが、久しぶりに会った健司くんは少し大人になった気がする。顔つきとか、仕草とか。凌太との遊び方も丁寧になったし。
彼ももう立派な弁護士なのか。

「……健司くん」
「ん?」

誰にも相談するつもりはなかったが、久嗣が敵だと耳に入ってしまった今、健司くんのことが頼もしく見えてくる。
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