クールなあおくんに近づきたい!〜あと10センチ、きみに届け〜
不意に逢和君がこちらを見やる。
「…何笑ってんの」
私が慌てて口元を隠すと、逢和君がふ、と笑って、また前を向いて歩き出す。
暗闇の中を歩くドキドキと、後ろ姿もかっこいい逢和君へのドキドキで、もうすでに心臓が破裂寸前だ。
程なくして少しひらけた公園にたどり着いた。
街灯が一本だけ立っていて、あるのはブランコと、滑り台が一つずつ。
逢和君は軽い足取りで滑り台の上に登って、私はブランコにそっと腰掛けてみる。
「ぶつけたとこ、大丈夫?」
逢和君がおでこをトントン、と指差しす。
やっと腫れの引いたおでこを撫でて、うんうんと頷くと、逢和君がフハ、と笑う。
「寧々、ポンコツすぎない?おでこのたんこぶもそうだけど…カレー作りで真剣な顔して包丁持ち出した時はマジで死人が出るんじゃねーかと思ったわ」
み、見られてた…!?
私がショックで固まってると逢和君がまた笑った。
「…つーかその無防備さ、なんとかなんないですかね」
「えっ?」
「クシュン!」
「ぁ」
「クシュン!」
私は口を押さえて視線で逢和君に謝罪した。
「…何笑ってんの」
私が慌てて口元を隠すと、逢和君がふ、と笑って、また前を向いて歩き出す。
暗闇の中を歩くドキドキと、後ろ姿もかっこいい逢和君へのドキドキで、もうすでに心臓が破裂寸前だ。
程なくして少しひらけた公園にたどり着いた。
街灯が一本だけ立っていて、あるのはブランコと、滑り台が一つずつ。
逢和君は軽い足取りで滑り台の上に登って、私はブランコにそっと腰掛けてみる。
「ぶつけたとこ、大丈夫?」
逢和君がおでこをトントン、と指差しす。
やっと腫れの引いたおでこを撫でて、うんうんと頷くと、逢和君がフハ、と笑う。
「寧々、ポンコツすぎない?おでこのたんこぶもそうだけど…カレー作りで真剣な顔して包丁持ち出した時はマジで死人が出るんじゃねーかと思ったわ」
み、見られてた…!?
私がショックで固まってると逢和君がまた笑った。
「…つーかその無防備さ、なんとかなんないですかね」
「えっ?」
「クシュン!」
「ぁ」
「クシュン!」
私は口を押さえて視線で逢和君に謝罪した。