幽霊。〘透明になった日〙

｢え〜！？やだ〜私、英語ほんとに苦手なのに…｣

英語か苦手な咲希が、ぐったりと机に伏せた。

｢みなみは大丈夫じゃない？｣

｢うーん…平均はいってるかなぁー？｣

｢はぁ〜いいなぁ〜みんなレベチすぎ…｣

｢まっ！とりあえず午後を待とう。｣

｢みなみ地味に酷い(´；ω；｀)｣

美音と咲希が話していると、ポケットに入っていた、ケータイが震えた。
画面を見てみると、送り主は体育祭の応援団で一緒だったひとつ上の先輩。

急な放課後の呼び出しの内容にある予感がよぎった。
勘違いかもとは何度か思ったけれど何となく、特別視されている気がする。
そのため先輩に呼び出された事よりも、今日その日を迎えてしまうのかということに驚いた。
それに案外時間が経ってからの呼び出しなので、もう私の事は気にしていないのかと思っていた。