春色の恋−カナコ−[完]
「兄も7つ上なので、あまり気にならないです」

河合さんとの年齢差…正直、まったく感じないわけじゃない。

だって、私よりもずっと大人だし。

でも、一緒にいて年上だから困る事ってないと思うんだけど。

年が離れている彼氏って、やはり何か不都合なことが出てくるのだろうか。

「そう?まあ、浅野さんも年齢の割には落ち着いて見えるからいいのかもね?」

「え?そうですか?」

落ち着いて見えるなんて、初めて言われた!

今まではどちらかというと少し落ち着きなさいなんて言われていたのに。

意外な言葉にびっくりしつつ、確かに仕事中はまじめに取り組むようにしているので本来の姿は出していないかも。

「で、元気がなかったのは、その彼氏と連絡できなかったことなの?」

コーヒーを飲みながら、藤井さんが私の顔を覗き込んできて。

図星なのが恥ずかしくて、顔が熱い。

「やだ、かわいいわねぇ~」

おなかを抱えて笑っている藤井さんに、やめてくださいよぉなんてことしか言えなくて。

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