春色の恋−カナコ−[完]
私にとって、おにいちゃんはたった一人の大切なおにいちゃんで。
「はは。ありがとう。でもほら、コウスケが怖い顔してる」
おにいちゃんの言葉に後ろを振り返ると、テーブルに肩肘をついて手の上に顔を乗せるようにして河合さんがこちらを見ていて。
確かに、目が笑っていない・・・。
「ほら、片付けは俺がするから。コウスケと話しておいで。あ、でもエッチなことしたら許さないから」
「もう、おにいちゃん!」
茶化すようにそんなことを言われて、くしゃくしゃっと頭をなでられた。
「ありがとう」
そっとおにいちゃんの腕から離れて、河合さんの座っているテーブルへ。
向かってくる私を見て、同じ体制でにこりと笑った河合さんは、向かいの席に私が座ってからそっと腕を伸ばしてきて。
暖かくて、大きな手のひらで優しく触れられた頬。
その手は、おにいちゃんのように大きいけど、でも違う男の人の手で。
なんども触れられたはずなのに、ドキドキしてしまう。
「妬けるねぇ」
そんなふうにつぶやくと、手が離れて行ってしまった。
「はは。ありがとう。でもほら、コウスケが怖い顔してる」
おにいちゃんの言葉に後ろを振り返ると、テーブルに肩肘をついて手の上に顔を乗せるようにして河合さんがこちらを見ていて。
確かに、目が笑っていない・・・。
「ほら、片付けは俺がするから。コウスケと話しておいで。あ、でもエッチなことしたら許さないから」
「もう、おにいちゃん!」
茶化すようにそんなことを言われて、くしゃくしゃっと頭をなでられた。
「ありがとう」
そっとおにいちゃんの腕から離れて、河合さんの座っているテーブルへ。
向かってくる私を見て、同じ体制でにこりと笑った河合さんは、向かいの席に私が座ってからそっと腕を伸ばしてきて。
暖かくて、大きな手のひらで優しく触れられた頬。
その手は、おにいちゃんのように大きいけど、でも違う男の人の手で。
なんども触れられたはずなのに、ドキドキしてしまう。
「妬けるねぇ」
そんなふうにつぶやくと、手が離れて行ってしまった。