春色の恋−カナコ−[完]
ああもう、頭にタオルって私のばか…。

鏡の前に座り、タオルでがしがしと頭を拭いて。

はーーーーー。

大きくため息が出てしまう。

引き出しからドライヤーを取り出して、髪の毛を乾かしながらも鏡で自分の顔を確認して。

すっぴん…初めて河合さんに会ったときも、すっぴんだったなぁ。

あれからそんなに時間も経過していないはずなのに。

随分と昔のことのように感じてしまう。

まだ若いからって油断はだめだよね!

顔を丁寧にマッサージしたりして。

小さいころから夏場はプールで真っ黒になるまで日焼けしていた肌だけど。

その割にはきれいだと思うんだけど…。

それでも、真っ白い肌をした女性に会うと、うらやましいなと思ってしまう。

「もう少し白かったらなぁ…」

美白化粧水とか、そんなうたい文句のものを使い続けているんだけど。

効果があるんだかないんだか。

< 61 / 241 >

この作品をシェア

pagetop