知ってしまった夫の秘密
明らかに動揺している巡二を促し、ダイニングチェアに座らせた。
そして、私が村本さんにされたのと同じように、写真が映し出されたスマホを彼に差し向ける。
「もう全部聞いたし、否定とか要らないから」
言い逃れできない証拠を突きつけられている今、否定しようとしても無理だけれど。
「こんな写真……いつの間に。いったい誰からのリークで知った?」
「だから、村本さん本人よ」
「アイツはバカか!!」
巡二は眉間にキュッとシワを寄せ、声を荒げて憤った。
自分の知らないあいだに勝手に洗いざらい暴露されたのだから、彼にとってみれば裏切られた気持ちなのかもしれない。
「怒る前に、私に言う言葉があるでしょ? 彼女とは二年も前から続いてるんだってね」
「……あの……すまない」
普段謝ることのない巡二がしおらしく頭を下げた。
彼女に腹を立てるよりもまず、私への謝罪が先だろう。それに気づかないほうがおかしい。
そして、私が村本さんにされたのと同じように、写真が映し出されたスマホを彼に差し向ける。
「もう全部聞いたし、否定とか要らないから」
言い逃れできない証拠を突きつけられている今、否定しようとしても無理だけれど。
「こんな写真……いつの間に。いったい誰からのリークで知った?」
「だから、村本さん本人よ」
「アイツはバカか!!」
巡二は眉間にキュッとシワを寄せ、声を荒げて憤った。
自分の知らないあいだに勝手に洗いざらい暴露されたのだから、彼にとってみれば裏切られた気持ちなのかもしれない。
「怒る前に、私に言う言葉があるでしょ? 彼女とは二年も前から続いてるんだってね」
「……あの……すまない」
普段謝ることのない巡二がしおらしく頭を下げた。
彼女に腹を立てるよりもまず、私への謝罪が先だろう。それに気づかないほうがおかしい。