再愛婚~別れを告げた御曹司に見つかって、ママも息子も溺愛されています~
未だ何も言わない央太に向けて頭を下げる。
「お仕事中なのに、送っていただきありがとうございました」
「……ああ」
顔を上げた真綾だったが、そこには何かもどかしげな様子で口ごもる央太がいた。
どうしたのかと気になったが、今はとにかく彼から離れることが先決であり、体調が悪い幹太を早く迎えにいきたい。
「今後仕事で永江先生にお力を貸していただくことがあるかと思います。どうぞよろしくお願いします」
「っ」
息を呑んだ央太だったが、真綾はこれでよかったと思っている。
今後、会社で央太と顔を合わす機会はあるだろう。仕事で絡むことも多々あるはずだ。
だが、それはあくまでビジネスとしてだ。
六年前。二人は別れた。そこで関係が終わり、変わったのだ。
今後は、元恋人としてではなく、ただのビジネスマンとして接していかなければならない。
ここで線引きをした方がいい。
何か言いたげな央太を残し、真綾はもう一度頭を下げた後に車を降りる。
そして、央太を振り返ることもなく園内に入った。
「落ち着け、真綾」
心臓がバクバクと大きな音を立て、そして身体は燃えるように熱い。
「お仕事中なのに、送っていただきありがとうございました」
「……ああ」
顔を上げた真綾だったが、そこには何かもどかしげな様子で口ごもる央太がいた。
どうしたのかと気になったが、今はとにかく彼から離れることが先決であり、体調が悪い幹太を早く迎えにいきたい。
「今後仕事で永江先生にお力を貸していただくことがあるかと思います。どうぞよろしくお願いします」
「っ」
息を呑んだ央太だったが、真綾はこれでよかったと思っている。
今後、会社で央太と顔を合わす機会はあるだろう。仕事で絡むことも多々あるはずだ。
だが、それはあくまでビジネスとしてだ。
六年前。二人は別れた。そこで関係が終わり、変わったのだ。
今後は、元恋人としてではなく、ただのビジネスマンとして接していかなければならない。
ここで線引きをした方がいい。
何か言いたげな央太を残し、真綾はもう一度頭を下げた後に車を降りる。
そして、央太を振り返ることもなく園内に入った。
「落ち着け、真綾」
心臓がバクバクと大きな音を立て、そして身体は燃えるように熱い。