秘夜に愛を刻んだエリート御曹司はママとベビーを手放さない
彼女とは小学校からずっと一緒のお嬢さま学校に通った仲だ。金髪ショートがよく似合う美人で、今だってすっぴんとは思えないほど華やかだ。夏物のパジャマから伸びる手脚はすらりと長く、細身なのに胸は大きい。
〝高嶺の花〟とは彼女のような子をさすのだろう。常識の枠から出られない清香と破天荒な茉莉は正反対のタイプなのだが、だからこそ気が合うのかもしれない。
「今夜というにはだいぶ早いけど、飲んじゃおっか」
キッチンから顔を出した茉莉が両手に缶ビールをかかげている。
「うん! 私も飲みたい気分」
ふたりはリビングのソファに並んで座る。ど派手なショッキングピンクのソファは茉莉らしいセレクトだ。清香は絶対に選べない。
白いコーヒーテーブルの上には、ビールのつまみのカシューナッツ。軽く乾杯すると、すぐに茉莉が尋ねてきた。
「で、その辛気くさい顔の原因は?」
「それがね……」
清香はさきほどの実家での顛末をそのまま彼女に伝える。聞き終えた茉莉は「う~ん」とうなり声をあげて、おおげさな仕草で天井に顔を向ける。
「親友のパパを悪く言いたくないけど、めちゃくちゃ腹立つなぁ」
「いいよ、気を使わなくて。私も心底そう思ってるから」
肩を落として、苦笑する。茉莉はぐいんとすごい勢いで清香に向き直ると、こちらをじっと見て口をへの字にした。
「その顔は……もうお見合いを受けることに決めてるでしょ」
〝高嶺の花〟とは彼女のような子をさすのだろう。常識の枠から出られない清香と破天荒な茉莉は正反対のタイプなのだが、だからこそ気が合うのかもしれない。
「今夜というにはだいぶ早いけど、飲んじゃおっか」
キッチンから顔を出した茉莉が両手に缶ビールをかかげている。
「うん! 私も飲みたい気分」
ふたりはリビングのソファに並んで座る。ど派手なショッキングピンクのソファは茉莉らしいセレクトだ。清香は絶対に選べない。
白いコーヒーテーブルの上には、ビールのつまみのカシューナッツ。軽く乾杯すると、すぐに茉莉が尋ねてきた。
「で、その辛気くさい顔の原因は?」
「それがね……」
清香はさきほどの実家での顛末をそのまま彼女に伝える。聞き終えた茉莉は「う~ん」とうなり声をあげて、おおげさな仕草で天井に顔を向ける。
「親友のパパを悪く言いたくないけど、めちゃくちゃ腹立つなぁ」
「いいよ、気を使わなくて。私も心底そう思ってるから」
肩を落として、苦笑する。茉莉はぐいんとすごい勢いで清香に向き直ると、こちらをじっと見て口をへの字にした。
「その顔は……もうお見合いを受けることに決めてるでしょ」