秘夜に愛を刻んだエリート御曹司はママとベビーを手放さない
 脇の下や足の指先にまで彼は舌を這わせる。
「この身体は全部俺のものだろう? 拒むなんて許さないよ」
 嗜虐的な笑みを浮かべて、清香の両手を頭上で固定してしまう。抵抗できなくなった身体への愛撫はますます激しさを増していく。
 彼が触れた箇所は媚薬に侵されたように敏感になる。繊細な指先でなぞられただけで、肌がぞくりと粟立つ。いつもより強引な彼の攻めに、清香の本能もむき出しになる。
「いい声。もっと啼いて、俺にだけ聞かせて」
 彼の艶めく声が脳を溶かしていく。頭が真っ白で、快楽だけを追い求める野生の獣になった気分だ。
「今夜は、本当に加減できそうもない」
 吐息交じりの切羽詰まった声で言うと、彼は清香のなかを攻めはじめた。清香はあっという間にのぼりつめてしまう。
「あ、あぁ……志弦さん、もう」
 全身が小刻みに震える。限界を感じた清香は強く彼の背中を抱き締める。
 ビクビクと痙攣しながら、清香は達した。
「あぁ。そんなかわいい顔見せられたら、もう限界」
 彼の動きが急に激しくなる。
「やっ、あぁん――」
 より深いところを責め立てられ清香が堕ちていくのと同時に、彼も清香のなかで熱を放った。

 
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