極彩色の絵画みたいな(詩集)

真実の声

「真実の声」



愛している、と
貴方だけだ、と
今度は本当だ、と
いくら叫んでも
声は届かないって気付いたよ
いつからわたしの声は色を失ったのだろう
わたしの最後の声はどんなだっただろう
訊こうにも、
わたしの声は貴方に届かない
ねえ、今度は本当よ
愛しているの
ねえ、ねえ、


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