経理部の女王様が落ちた先には
わたしの満たされた中から勢いよく引き抜かれた熱は・・・




お腹の上で別の熱となって、降り注いだ・・・。




ずっとわたしを強く抱き締めたままだったこの人は、乱れる呼吸の中、また優しく唇を重ねてくれる・・・。




そして、少し経ってからゆっくりと起き上がり、わたしのお腹の上に降り注がれた熱を拭き取ってくれた・・・。




そんな騎士のこの人の姿を、わたしは横になり動けないまま、呆然と眺めていた。




「ごめん、持ってなかったから・・・。
外には出したけど・・・。」




と、言われ・・・。
少し考えて、やっとその意味が分かった。




わたしは起き上がり、布団を自分の身体に手繰り寄せ、俯きながら小さく頷いた。




「貴方には・・・絶対に、迷惑を掛けませんので・・・。」




泣きそうになるのを、必死に堪える。




「遅くまで・・・ありがとうございました。
見送りは、出来そうにないので・・・ここで・・・。」




胸の所に手繰り寄せた布団を、両手で強く握り締め、俯きながら告げる・・・





「さようなら・・・。」
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