政略結婚ですが、不動産王に底なしの愛で甘やかされています
「これまで売りに出す様子は一切なかったのに、どういう心境の変化があったんだ?」
家の事情を他人に話すのは柳沢家の恥になると、これまで誰にも相談してこなかった。けれど若くして実業家となった彼になら意見を求めてみたい。
せっかくゆっくり話ができる時間を設けてもらえたのだし、ひとりくらいに逼迫した状況を晒してもいいよね。
居住まいを正してから、うちが抱えている事情を説明し、加えて私個人の譲れない思いを伝える。
「これは亡くなった父が計画していたのですが、自然豊かな場所を利用して、大型の動物保護施設を建設したいんです」
「動物保護?」
斜め上の発言だったのか、久我さんは意外という顔つきになる。
「動物好きだった父の影響で私も動物が大好きなんです。今は動物愛護のボランティアをしているんですけど、やっぱり出来ることの限界があって。もっとたくさんの動物たちに幸せになってもらいたいし、そうなると父の計画を遂行するのが一番いいと思うんです」
家の事情を他人に話すのは柳沢家の恥になると、これまで誰にも相談してこなかった。けれど若くして実業家となった彼になら意見を求めてみたい。
せっかくゆっくり話ができる時間を設けてもらえたのだし、ひとりくらいに逼迫した状況を晒してもいいよね。
居住まいを正してから、うちが抱えている事情を説明し、加えて私個人の譲れない思いを伝える。
「これは亡くなった父が計画していたのですが、自然豊かな場所を利用して、大型の動物保護施設を建設したいんです」
「動物保護?」
斜め上の発言だったのか、久我さんは意外という顔つきになる。
「動物好きだった父の影響で私も動物が大好きなんです。今は動物愛護のボランティアをしているんですけど、やっぱり出来ることの限界があって。もっとたくさんの動物たちに幸せになってもらいたいし、そうなると父の計画を遂行するのが一番いいと思うんです」