政略結婚ですが、不動産王に底なしの愛で甘やかされています
デザートを食べてコーヒーを飲んでから、私たちはプライベートバルコニーへ出た。
目の前に広がる夜景に感嘆の声を上げる。
「涼成さん見て! すごい! 光の街だよ!」
「綺麗だな。これならヘリ遊覧もよさそうだ」
「ヘリコプター?」
「そう」と頷く横顔を呆気に取られながら眺める。
部屋に置いてあるものや服など涼成さんの持ち物は少なく、特段お金遣いが荒いとかの印象も受けない。ただ指輪など大きな買い物の時はお金に糸目をつけなかったし、ふと漏らす言動は不動産王らしい。
互いに手を繋いでいない方で手すりにつかまり、しばらく世間話をして穏やかな時間を過ごした。
不意に涼成さんが腕を伸ばし、大きな手のひらで私の頬を包んだ。
「冷たいな。さすがに夜は気温が下がる。中に戻ろうか」
胸が高鳴って上手く声が出ない。
大きな手は壊れ物に触れるような優しさがあった。大切に扱ってくれているのか、それともまだ壁があるから遠慮がちに触れたのか……。
涼成さんを好きだからこそどうしても彼の気持ちが気になる。
目の前に広がる夜景に感嘆の声を上げる。
「涼成さん見て! すごい! 光の街だよ!」
「綺麗だな。これならヘリ遊覧もよさそうだ」
「ヘリコプター?」
「そう」と頷く横顔を呆気に取られながら眺める。
部屋に置いてあるものや服など涼成さんの持ち物は少なく、特段お金遣いが荒いとかの印象も受けない。ただ指輪など大きな買い物の時はお金に糸目をつけなかったし、ふと漏らす言動は不動産王らしい。
互いに手を繋いでいない方で手すりにつかまり、しばらく世間話をして穏やかな時間を過ごした。
不意に涼成さんが腕を伸ばし、大きな手のひらで私の頬を包んだ。
「冷たいな。さすがに夜は気温が下がる。中に戻ろうか」
胸が高鳴って上手く声が出ない。
大きな手は壊れ物に触れるような優しさがあった。大切に扱ってくれているのか、それともまだ壁があるから遠慮がちに触れたのか……。
涼成さんを好きだからこそどうしても彼の気持ちが気になる。