悪役令嬢ですが推し事に忙しいので溺愛はご遠慮ください!~俺様王子と婚約破棄したいわたしの奮闘記~2
結婚の準備で、彼は少し前から休みをもらっているという。

今回の件で、お礼にと王宮内を回っていたようだ。王妃からエリオットたちの方はもう少し時間がかかるので、ヴァレンティーナとミッシェルと特別サロンで休んでいるといいと提案されたのだとか。

ここなら人目を気にしなくてもいいし、安心してゆっくり過ごせる。

「僕がこんなところにいてもいいのかなと、少々緊張はしていますが」

「あら、王妃陛下がおっしゃったのですから、きちんとした客人ですわ。わたくしも、ヒューゴ様にはエリオット殿下がこれまでお世話になりましたので、お礼を言いたかったですし」

「私も婚前を直で祝えてうれしかったよ。二人の恋愛話を聞けて楽しい」

ミッシェルは、ティーカップを両手ににこにこしている。

かなりの読書家である彼女は、実のところロマンス小説がとても好きだ。それは幼い頃にマティアスを好きになったのがきっかけだが、成就した今でも恋の話を聞きたがった。

(きらきらな笑顔の私の最推しが、尊い)

アメリアは、ありがとうソフィアちゃんと思って合掌した。

直前まで興味がなさそうだったクラークも、理由を知るなり、ヒューゴと彼女を同じく拝んでいた。

「……あの二人、どうして手を合わせているのでしょう?」

「ソフィア様、お気になさらなずお菓子をどうぞ」

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