悪役令嬢ですが推し事に忙しいので溺愛はご遠慮ください!~俺様王子と婚約破棄したいわたしの奮闘記~2
「彼をひどく言わないでっ。私のことを好いてくれていないなんて、どうしてそう思うのよ!」
今にも泣きそうな真っ赤な顔をしたアメリアを、ルカがぽかんと口を開けて見つめている。
「何度も言ってるじゃない、好き同士なの、彼はほんとに私が好きなの! 日頃からどんなに困らされているか!」
彼が好きであることを思うと、どうしてか涙が出そうなくらいだ。
エリオットが好いてくれていることを、アメリア自身がうれしく思っている。日々、彼の声に、仕草に、言葉に、感情の全てに惹かれていた。
彼女の中でエリオットの存在がどんどん大きくなっていくせいで、ときめきだってやまないのだ。
「代わりにどうだとか、バカにしないで。私だって、エリオット様だけがいいの。結婚するのなら、彼以外考えられないんだからっ」
今はもう、ずっと、エリオットの妻になることだけを想ってる――。
その時、会いたいと思ったその人の声が聴覚を貫いた。
「アメリア!」
ハッと振り返り、アメリアは赤薔薇色の目を見開いた。
王宮内なのに馬が走っていた。
先頭を切っているのはエリオットだ。驚愕した次の瞬間には、彼の黒馬が一層加速して脇を通り過ぎていった。
「俺のアメリアに刃物を向けるとは、万死に値するぞっ」
エリオットが、躊躇なく先頭の刺客の一人を切り払った。そのまま馬で突っ込み、剣を盾にした二人目にも重い斬撃を見舞う。
今にも泣きそうな真っ赤な顔をしたアメリアを、ルカがぽかんと口を開けて見つめている。
「何度も言ってるじゃない、好き同士なの、彼はほんとに私が好きなの! 日頃からどんなに困らされているか!」
彼が好きであることを思うと、どうしてか涙が出そうなくらいだ。
エリオットが好いてくれていることを、アメリア自身がうれしく思っている。日々、彼の声に、仕草に、言葉に、感情の全てに惹かれていた。
彼女の中でエリオットの存在がどんどん大きくなっていくせいで、ときめきだってやまないのだ。
「代わりにどうだとか、バカにしないで。私だって、エリオット様だけがいいの。結婚するのなら、彼以外考えられないんだからっ」
今はもう、ずっと、エリオットの妻になることだけを想ってる――。
その時、会いたいと思ったその人の声が聴覚を貫いた。
「アメリア!」
ハッと振り返り、アメリアは赤薔薇色の目を見開いた。
王宮内なのに馬が走っていた。
先頭を切っているのはエリオットだ。驚愕した次の瞬間には、彼の黒馬が一層加速して脇を通り過ぎていった。
「俺のアメリアに刃物を向けるとは、万死に値するぞっ」
エリオットが、躊躇なく先頭の刺客の一人を切り払った。そのまま馬で突っ込み、剣を盾にした二人目にも重い斬撃を見舞う。