悪役令嬢ですが推し事に忙しいので溺愛はご遠慮ください!~俺様王子と婚約破棄したいわたしの奮闘記~2
アメリアは悲鳴を上げた。

すると両脇を、続いてアルレッドとバイザーが操る馬達が走り抜けた。

「問題ないアメリア嬢、殿下は殺していない」

「そうそう。殺さないだけ優しい対応っしょ。生きて捕まえろってのが命令」

騎士コンビが、エリオットを左右からサポートする。

相手の刺客たちが体勢を立て直した。馬相手のエリオットたちを相手に、やりづらそうに攻撃をよけつつ一カ所に追い込まれていく。

アメリアは、いまだ絶えない馬の蹄の音の方へ目を戻した。

そこにはクラークと、騎士たちを引き連れたハワード騎士団長の姿もあった。

「クラーク様どうしてっ」

「ルカ殿下の目的と、彼らを炙り出すのが作戦でしたからね」

クラークが、すぐそばに馬を止めて飛び降りた。すぐにハワード騎士団長がそれに続く。

「ハワード騎士団長、バゼリリアン王国には身体強化がされた戦闘職があります。ご覧の通り城壁も飛び越える、馬で移動する方が早かったでしょう?」

「ああ、お前の言う通りだったなクラーク」

ぽかんとしている間にも、他の騎士たちがエリオットたちに代わるように、刺客たちの周りを取り囲んで逃げ道をなくす。

「逃げられても面倒ですので、まずはここで再起不能にさせていただきましょう。事情聴取はあとです」

ハワード騎士団長に指示を述べたクラークが、アメリアを見た。

「おい、クラーク……?」

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