観念して、俺のものになって
そう考えたら、もっと奥に、きみの最奥に触れたくなった。
狭い壁を押し広げながら彼女の中へと侵入すれば、苦しそうな声と甘い喘ぎ声が混ざりあって部屋の中に反響する。
押し返される力と自分を包み込むあたたかな壁を感じながら、ゆっくりと侵入していけば、やがてこつんと熱源の先に触れるものを感じて、俺は嬉しさに頬が緩み切ってしまう。
「やっと、俺のものだ」
俺はこの瞬間、世界で一番愛おしい人を手に入れた。
もう絶対に手放したりするものか、と強く誓ってぎゅっとまひるの体を強く抱きしめたのだった。
美味しい甘い唇に自分のそれを合わせて、貪り尽くす。
色のついていなかったまっさらなきみを一から自分の色に染め上げることができるなんて、考えるだけで多幸感に満ち溢れる。
きみはきっと、俺ない誰かと幸せな人生を歩めたかもしれない。それでも、ごめんね。
俺はもうきみを手離せない。
俺の幸福の象徴は、
まひるそのものになってしまった。
きみの心も身体も捕らえたような気でいて、実際には、心も魂も君に雁字搦めに捉らわれたのは俺の方。
もうきみ無しには生きられないから。
どうか、溢れる愛おしさと重たいほどの愛を受け入れて。
【END】


