婚約者には愛する人ができたようです。捨てられた私を救ってくれたのはこのメガネでした。
ガシャンと何かが零れる音がしたのは、ブルースが立ち上がって鞄を蹴ってしまったからだ。鞄の中に入っていたクズ石がその衝撃で散らばった。
「閉山……? 違う。オレは……。ここをもっとデカくしてやるって言われて、それで……」
リューディアはブルースの呟きを聞き逃さなかった。
「言われてって、どなたから言われたのですか?」
「違う。オレは、ここを閉山にしたいわけじゃない」
立ち上がったブルースは「退け」と乱暴にリューディアの身体を手で払った。不意に身体を押されたリューディアはその場に倒れ込む。その勢いで眼鏡は飛んでいき、その場から逃げ出そうとしたブルースがそれを踏みつける。
ガシャッ。
「お待ちなさい」
それでもリューディアは怯まず、ブルースを追いかけようとするのだが、すぐさま彼に追いついた男がいた。エメレンスである。
「ブルース。逃げることも隠れることも許さないよ。君が何をやったのか、きちっと説明してもらおう」
何も見えないのにブルースの両手が拘束されているように見える。
「ディア、大丈夫か?」
「あ、はい。大丈夫です」
「閉山……? 違う。オレは……。ここをもっとデカくしてやるって言われて、それで……」
リューディアはブルースの呟きを聞き逃さなかった。
「言われてって、どなたから言われたのですか?」
「違う。オレは、ここを閉山にしたいわけじゃない」
立ち上がったブルースは「退け」と乱暴にリューディアの身体を手で払った。不意に身体を押されたリューディアはその場に倒れ込む。その勢いで眼鏡は飛んでいき、その場から逃げ出そうとしたブルースがそれを踏みつける。
ガシャッ。
「お待ちなさい」
それでもリューディアは怯まず、ブルースを追いかけようとするのだが、すぐさま彼に追いついた男がいた。エメレンスである。
「ブルース。逃げることも隠れることも許さないよ。君が何をやったのか、きちっと説明してもらおう」
何も見えないのにブルースの両手が拘束されているように見える。
「ディア、大丈夫か?」
「あ、はい。大丈夫です」