婚約者には愛する人ができたようです。捨てられた私を救ってくれたのはこのメガネでした。
気づけばクズ石置き場。目の前にはもつれ合っている二人の男。
「おいおい、ディア。君までこのように軽々しく空間転移を使うのは、褒められたものではないが。まあ、今回は緊急事態ということで大目に見よう。ディア、悪いが君はガイルを呼んできてくれ。あれの責任はガイルにもある」
ぶつくさ文句を言いながら、そして首をコキコキと左右に曲げながら、ヘイデンはゆっくりと二人の男へと近づいていく。
リューディアは知っている。この状態の兄が一番怖いことを。表情は穏やかのように見えるが、それは心の底から震えるような怖さに化ける。兄のことが気になりつつも、採掘師長のガイルを呼ぶために、今度は走り出した。
「レン。ご苦労。ここからは俺が引き受けよう」
「た、隊長……」
ヘイデンの姿を見たブルースの身体が強張った。
「なるほど。拘束魔法か。さすがだな、エメレンス殿下……」
「おいおい、ディア。君までこのように軽々しく空間転移を使うのは、褒められたものではないが。まあ、今回は緊急事態ということで大目に見よう。ディア、悪いが君はガイルを呼んできてくれ。あれの責任はガイルにもある」
ぶつくさ文句を言いながら、そして首をコキコキと左右に曲げながら、ヘイデンはゆっくりと二人の男へと近づいていく。
リューディアは知っている。この状態の兄が一番怖いことを。表情は穏やかのように見えるが、それは心の底から震えるような怖さに化ける。兄のことが気になりつつも、採掘師長のガイルを呼ぶために、今度は走り出した。
「レン。ご苦労。ここからは俺が引き受けよう」
「た、隊長……」
ヘイデンの姿を見たブルースの身体が強張った。
「なるほど。拘束魔法か。さすがだな、エメレンス殿下……」