婚約者には愛する人ができたようです。捨てられた私を救ってくれたのはこのメガネでした。
「リューディア。私の頼みを聞いてくれてありがとう」
「モーゼフ様。術が解けたのですね」
「ああ。君のおかげだ」
モーゼフは手にした矢をポキッと二つに折ると床に投げ捨てる。
「さて、フリート・メイソン。君は王族である私に何をしたのかな?」
いつの間にか騎士たちが控えていた。フリートとのやり取りでエメレンスでさえ気づかなかった。彼女が逃げないようにと、周辺を取り囲んでいる。
「モーゼフ。何を言っているの? 私たちは婚約するのでしょう?」
「ふっ」
モーゼフは鼻で笑う。
「私が? 君と婚約だと? あり得ないだろう。たかがメイソン侯爵家の分際で。君は、自分がこの私に相応しいとでも思っているのか?」
「モーゼフ。あなた、私のことを好きだと、愛していると言ってくれたわ」
「ああ。言ったかもしれない。だがそれは、君に操られていた私が言ったことだ。私自身の言葉ではない」
「モーゼフ様。術が解けたのですね」
「ああ。君のおかげだ」
モーゼフは手にした矢をポキッと二つに折ると床に投げ捨てる。
「さて、フリート・メイソン。君は王族である私に何をしたのかな?」
いつの間にか騎士たちが控えていた。フリートとのやり取りでエメレンスでさえ気づかなかった。彼女が逃げないようにと、周辺を取り囲んでいる。
「モーゼフ。何を言っているの? 私たちは婚約するのでしょう?」
「ふっ」
モーゼフは鼻で笑う。
「私が? 君と婚約だと? あり得ないだろう。たかがメイソン侯爵家の分際で。君は、自分がこの私に相応しいとでも思っているのか?」
「モーゼフ。あなた、私のことを好きだと、愛していると言ってくれたわ」
「ああ。言ったかもしれない。だがそれは、君に操られていた私が言ったことだ。私自身の言葉ではない」