婚約者には愛する人ができたようです。捨てられた私を救ってくれたのはこのメガネでした。
このヘイデンが口にした内容は事実。本来であれば、リューディアも上の三人の息子たちと同じように、王立魔法学院に通わせるつもりではあった。だが、当の本人のリューディアがあの状態。学院に通い始めたとしても、数日内のうちに登校拒否になることが目に見えていたために、敢えて学院に通わせるようなことはしなかった。その代わり、昔の伝手、つまり魔導士団の団長を務めていたときのコネを使って、リューディアの教育を任せられるような人物を選び、彼らに娘の学習を見てもらうように頼んだ。
昔の伝手。つまりそれは、公爵同様、既に魔導士団を退団した元魔導士たち。もしくは、フリーで魔導士の仕事を請け負っているようなフリー魔導士、野良魔導士たち。
そしてリューディアの指導に当たった彼らが言うには「百年に一人の逸材。リディア神の再来ではないか」とのこと。それを聞いたとき、もちろん父親である彼は鼻が高い思いをしたのだが、この極度の人見知りの娘が活躍する場など無いだろうと思って、薄ら笑いを浮かべて適当に誤魔化していた、のだが。
「父上。ディアのことをいつまでもこのように引きこもりにしていて良いのですか?」
「引きこもり? ディアはお前が思っているほど引きこもってはいないぞ。最近は、一月に一日くらいは、サフィーナと共に外出している」
「それは、母と観劇に行くためですよね。一月に一日って、まだ一回しか行っていませんよね。観劇に行って感激とか、父上のことだからくだらないことを思っているわけですよね」
昔の伝手。つまりそれは、公爵同様、既に魔導士団を退団した元魔導士たち。もしくは、フリーで魔導士の仕事を請け負っているようなフリー魔導士、野良魔導士たち。
そしてリューディアの指導に当たった彼らが言うには「百年に一人の逸材。リディア神の再来ではないか」とのこと。それを聞いたとき、もちろん父親である彼は鼻が高い思いをしたのだが、この極度の人見知りの娘が活躍する場など無いだろうと思って、薄ら笑いを浮かべて適当に誤魔化していた、のだが。
「父上。ディアのことをいつまでもこのように引きこもりにしていて良いのですか?」
「引きこもり? ディアはお前が思っているほど引きこもってはいないぞ。最近は、一月に一日くらいは、サフィーナと共に外出している」
「それは、母と観劇に行くためですよね。一月に一日って、まだ一回しか行っていませんよね。観劇に行って感激とか、父上のことだからくだらないことを思っているわけですよね」