魔法の恋の行方・シリーズ6・魔女の初恋(レリアとサリナス)
「お客さん、うちの味はどうですか?」
レリアが、向かいの席に
すべりこんで来た。

客足が途絶えて、一段落ついたのだろう。
「とてもおいしいよ。
あと、ワインも秀逸だ」

「しゅーいつぅ?」

「ああ、とてもおいしいってこと」
サリナスがあわてて、言いなおすと、レリアは、ほっとしたように

「お客さん、お金持ちそうで、
舌が肥えているでしょう。
ちょっと心配だったの」

「肉は熟成が必要だが、
魚は新鮮が一番だ。
それに君が思うほど、私は金持ちではないよ。
アーカイブの雇人(やといにん)だ」

サリナスは微笑んだ。

「ふーーーん、
でも、ナイフとフォークの使い方もきれいだし、
ガツガツしていないし」

レリアは、テーブルの中央に置いてある、ろうそくの位置をずらした。

「それに、お客さんの目、
とってもきれい、金色に輝いて
見える。」
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