魔法の恋の行方・シリーズ6・魔女の初恋(レリアとサリナス)
ゴールデンアンバーは、
王族の血筋だ。

ここは自国ではないから、
どのくらい王族のことが、認知
されているのかは、わからないが。
話を変えた方がいい。

サリナスは、伏し目がちにしながら、せき払いして

「君の瞳も、とってもきれいな色だと思うよ。
それに私を<大切なお客さん>と、言ってくれたし」

レリアも、少し恥ずかし気に目を伏せた。
ほめられて、照れているのがわかる。

まったく、男の股間を蹴り上げた同一人物とは思えない。

護衛役は、ケイレブ並みにできるだろう。
ケイレブよりカワイイのもいい。

「ところで、明日、君は暇かな?
できれば、この地域を
案内してもらいたいのだ。
視察には、案内人が必要なのだが」

サリナスは、スカウト交渉を
始めた。

「もっちろーーーーん、
OKですぅ!!」

レリアは、がばっと椅子から立ち上がり

「じぃちゃーーん、いいよね。
明日、お客さんの案内をしても!!」

カウンターにいる店主に、大声で叫んだ。
店主が、小さくうなずいたように見える。
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