魔法の恋の行方・シリーズ6・魔女の初恋(レリアとサリナス)

「よしよしっ、許可は下りたぜ」

レリアは、親指を立てて、
グッジョブの合図をした。

このノリは、ケイレブに似ている。
サリナスは苦笑した。

「ところで、君はいくつなんだ、
レリア?」

「うーーんと、うーーんと、
ガキじゃないけど・・」

レリアが口ごもった。
「16」

ああ、私の半分じゃないか・・
おっさんと言われても、仕方がない。

サリナスはまた、苦笑した。

「明日は綺麗な所、いっぱい案内するし、釣りもやりますか?」

レリアがやる気満々、
前傾姿勢で、サリナスに迫った。

「そうだね、楽しみだ」

「あの、あの、お客さん、
お客さんの国の話を、してくれないですか?」

レリアは好奇心いっぱいの瞳で、
サリナスに聞いた。

「お客さんって、呼ばないで・・
サリィでいいよ」
そう言って、
サリナスは、ワインで唇をしめらせた。
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