9度目の人生、聖女を辞めようと思うので敵国皇帝に抱かれます
エンヤード王の返事を聞くなり、エヴァンはずいっと身を乗り出す。
「大人しいカインよりも私の方が外交には向いています。今回は私に行かせてください」
「大人しいからゆえ、社会勉強になるという考え方もある。それに、もう決まったことだ。今さら覆せない」
怒号を孕んだエンヤード王の声にも、エヴァンは怯まなかった。
「次期国王の私が行く方が、この先何かと融通が利くと思います。どうか、もう一度賢明なご判断を」
「黙れ」
意見を曲げる気配のないエヴァンに、エンヤード王がピシャリと言い放つ。
我が子を見つめるその目には、侮蔑の色が浮かんでいた。
「オルバンス帝国の皇太子と口論になった身で何を言う。カインはいわば、無礼な態度をとったお前の尻ぬぐいに行くのだ。大人しく争いごとを好まないカインなら、きっとうまくやる」
「大人しいカインよりも私の方が外交には向いています。今回は私に行かせてください」
「大人しいからゆえ、社会勉強になるという考え方もある。それに、もう決まったことだ。今さら覆せない」
怒号を孕んだエンヤード王の声にも、エヴァンは怯まなかった。
「次期国王の私が行く方が、この先何かと融通が利くと思います。どうか、もう一度賢明なご判断を」
「黙れ」
意見を曲げる気配のないエヴァンに、エンヤード王がピシャリと言い放つ。
我が子を見つめるその目には、侮蔑の色が浮かんでいた。
「オルバンス帝国の皇太子と口論になった身で何を言う。カインはいわば、無礼な態度をとったお前の尻ぬぐいに行くのだ。大人しく争いごとを好まないカインなら、きっとうまくやる」