9度目の人生、聖女を辞めようと思うので敵国皇帝に抱かれます
状況が整理できずに、デズモンドは混乱していた。
「彼女は魔法が使えないと聞いたが――」
「おそらく、本当は時空魔法の使い手だったのでしょう。彼女が以前、図書館で真剣に時空魔法の本を読んでいたのを見たことがあります」
ベンジャミンが、横から口を挟んでくる。
「何だか気になって、僕もその本を読んでみたんですがね。時を巻き戻す時空魔法は、周知されにくい魔法のようですよ。かつて時空魔法を扱った者も、死後に魔法班から時空魔法の使い手であることが判明したらしいです。そして、時空魔法を繰り返し使った者は、必ず亡くなっている。たしか、最大で十回だったかな」
「私が言おうと思ったのに。お兄様にしては珍しく、よく調べているわね」
「ジゼルに負けてばかりはいられないよ」
妹の場違いな発言を軽く受け流すベンジャミン。
そしてすぐに、真顔に戻った。
「彼女は魔法が使えないと聞いたが――」
「おそらく、本当は時空魔法の使い手だったのでしょう。彼女が以前、図書館で真剣に時空魔法の本を読んでいたのを見たことがあります」
ベンジャミンが、横から口を挟んでくる。
「何だか気になって、僕もその本を読んでみたんですがね。時を巻き戻す時空魔法は、周知されにくい魔法のようですよ。かつて時空魔法を扱った者も、死後に魔法班から時空魔法の使い手であることが判明したらしいです。そして、時空魔法を繰り返し使った者は、必ず亡くなっている。たしか、最大で十回だったかな」
「私が言おうと思ったのに。お兄様にしては珍しく、よく調べているわね」
「ジゼルに負けてばかりはいられないよ」
妹の場違いな発言を軽く受け流すベンジャミン。
そしてすぐに、真顔に戻った。