9度目の人生、聖女を辞めようと思うので敵国皇帝に抱かれます
それからデズモンドは、風のように駆け出すと、一瞬のうちにエヴァンとの間合いを詰めた。
鼻先に剣先を突き付けられ、エヴァンが怯んだ顔をする。
「くそ……っ!」
エヴァンの血を吐くような嘆き声が、あたりにこだました。
魔力も体力も使い果たし、肩で荒々しく息を繰り返しているエヴァンは、もはや抗う気力もないようだ。
(勝ったわ)
セシリアが、ホッと胸を撫で下ろしたそのときだった。
――グサッ!
肉を切り裂く生々しい音が、耳をつんざく。
直後、デズモンドが水色の瞳を大きく見開き、口から大量の血を吐き出した。
デズモンドの両腕がダラリと下がり、そのまま彼は地面に倒れ込む。
背中には、魔石らしきもののはめ込まれた、重々しい金作りの剣が刺さっていた。
悪夢のような光景を前に、セシリアのすべてが干上がっていく。
呼吸の仕方を忘れ、時が止まったかのような錯覚に陥った。
鼻先に剣先を突き付けられ、エヴァンが怯んだ顔をする。
「くそ……っ!」
エヴァンの血を吐くような嘆き声が、あたりにこだました。
魔力も体力も使い果たし、肩で荒々しく息を繰り返しているエヴァンは、もはや抗う気力もないようだ。
(勝ったわ)
セシリアが、ホッと胸を撫で下ろしたそのときだった。
――グサッ!
肉を切り裂く生々しい音が、耳をつんざく。
直後、デズモンドが水色の瞳を大きく見開き、口から大量の血を吐き出した。
デズモンドの両腕がダラリと下がり、そのまま彼は地面に倒れ込む。
背中には、魔石らしきもののはめ込まれた、重々しい金作りの剣が刺さっていた。
悪夢のような光景を前に、セシリアのすべてが干上がっていく。
呼吸の仕方を忘れ、時が止まったかのような錯覚に陥った。