9度目の人生、聖女を辞めようと思うので敵国皇帝に抱かれます
「デズモンド様……!」
気づけばセシリアは、デズモンドめがけて一目散に走り出していた。
だがセシリアがたどり着くよりも早く、彼の剣がエヴァンの手にした毒針を弾き飛ばす。
「く……っ!」
悔しげに唸りながら、エヴァンがデズモンドを睨みつけた。
額には汗が浮かび、開かれた目も、引き結んだ口元も、焦燥に満ちている。
毒針はすでに、茂みの中だ。
エヴァンは剣を構え直すと、デズモンドから距離を取った。
それから、憎々しげにデズモンドに問いかける。
「――毒針が、見えていたのか?」
すでに肩で息をしているエヴァンに対し、デズモンドはしごく落ち着いている。
「いいや。貴殿が不審な動きをしたから、懐に毒を忍ばせているのかもしれないと予感しただけだ。以前セシリアから、エンヤード城の研究所内で猛毒を開発しているという話を聞いたことがあるからな。食事には気をつけていたが、こうきたか」
気づけばセシリアは、デズモンドめがけて一目散に走り出していた。
だがセシリアがたどり着くよりも早く、彼の剣がエヴァンの手にした毒針を弾き飛ばす。
「く……っ!」
悔しげに唸りながら、エヴァンがデズモンドを睨みつけた。
額には汗が浮かび、開かれた目も、引き結んだ口元も、焦燥に満ちている。
毒針はすでに、茂みの中だ。
エヴァンは剣を構え直すと、デズモンドから距離を取った。
それから、憎々しげにデズモンドに問いかける。
「――毒針が、見えていたのか?」
すでに肩で息をしているエヴァンに対し、デズモンドはしごく落ち着いている。
「いいや。貴殿が不審な動きをしたから、懐に毒を忍ばせているのかもしれないと予感しただけだ。以前セシリアから、エンヤード城の研究所内で猛毒を開発しているという話を聞いたことがあるからな。食事には気をつけていたが、こうきたか」