9度目の人生、聖女を辞めようと思うので敵国皇帝に抱かれます
言うや否や、セシリアはベンジャミンの肩に触れたまま、もう片方の手を胸元で握り、目を閉じた。

そしてデズモンドが襲われる直前に戻りたいと、一心に念を込める。

身体中が熱を帯び、発光していく。

セシリアとベンジャミンのすべてが細かな粒子となって、時空の中に溶け込んでいった。 

白い光の中で、セシリアは涙を流しながら、一心にデズモンドに語り掛けた。
< 312 / 348 >

この作品をシェア

pagetop