9度目の人生、聖女を辞めようと思うので敵国皇帝に抱かれます
まるで人形のように、呆然と立ち尽くしている。
そんな彼の肩に、セシリアはそっと触れた。
ハッと我に返ったベンジャミンが、銀色の瞳でセシリアを見る。
「ベンジャミン様。デズモンド様に忠誠を誓っているあなたを信じます。私はあなたに触れた状態で、今から時空魔法をかけて、デズモンド様が刺される直前の世界に戻ります」
ベンジャミンが、みるみる目を見開いた。
「けれど、それではセシリア様が――」
「私はその世界にいなくてもいいのです。デズモンド様をお救いするためなら、自分の命など惜しくはありません。でも、死んでしまった私にデズモンド様を守ることはできません。だからどうか、ベンジャミン様が、デズモンド様が襲われる前にグラハム殿下から剣を奪ってください」
そんな彼の肩に、セシリアはそっと触れた。
ハッと我に返ったベンジャミンが、銀色の瞳でセシリアを見る。
「ベンジャミン様。デズモンド様に忠誠を誓っているあなたを信じます。私はあなたに触れた状態で、今から時空魔法をかけて、デズモンド様が刺される直前の世界に戻ります」
ベンジャミンが、みるみる目を見開いた。
「けれど、それではセシリア様が――」
「私はその世界にいなくてもいいのです。デズモンド様をお救いするためなら、自分の命など惜しくはありません。でも、死んでしまった私にデズモンド様を守ることはできません。だからどうか、ベンジャミン様が、デズモンド様が襲われる前にグラハム殿下から剣を奪ってください」