9度目の人生、聖女を辞めようと思うので敵国皇帝に抱かれます
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エンヤード国王を欺いて勝手に使者として赴いたうえ、オルバンス帝国内で問題を起こしたエヴァンは、エンヤード王国に強制送還となる。
両国間の話し合いのもと、廃太子の処分をもって、友好条約は継続することとなった。
その後エヴァンは王族から強制離脱、辺境伯位に降爵し、人里離れた田舎の領土での孤独な暮らしを余儀なくされる。
王太子の座は、第二王子のカインが受け継いだ。
聖女で婚約者のミリスは彼とはウマが合うらしく、すっかり打ち解け合っており、王城内で仲睦まじく過ごしている姿がたびたび目撃されている。
そして皇太子デズモンドと、婚約者セシリアの結婚式は、三ヶ月後に決まった。
そのおよそ半年後に、デズモンドは皇帝に即位し、セシリアは正妃になる予定である。
互いの誤解が解け、気持ちを確かめ合ったあとから、デズモンドは再びセシリアに会いに毎夜後宮を訪れるようになった。
エリーの淹れてくれた紅茶を飲みながら、互いの距離を深め合う日々を過ごしている。