9度目の人生、聖女を辞めようと思うので敵国皇帝に抱かれます
だがふたりでいるときにデズモンドが死んでは、アマンダ妃が疑われる。
だからベンジャミンに罪をなすりつけようとしているのだ。
大魔導士の不出来な息子の言い分など、誰も信じないと知っていたから。
そしてベンジャミンは、すべてに気づいた。
(そうか。エロイーズ妃に暗黒魔法をかけて死なせたのは、アマンダ妃だったのか。正妃のアマンダ妃にとって、側妃のエロイーズ妃とその息子のデズモンド様は弊害でしかないから)
その瞬間、ベンジャミンは生まれて初めて怒りという感情を知った。
全身が総毛立ち、金色の瞳に怒りの感情がみなぎる。
今こそ、聖人として生まれた己の力を使うときなのだと、すぐに悟った。
そしてこれまでにないほど魔力を振り絞り、魔法の中での最高難易度とされる時空魔法を発動させたのだ。
だからベンジャミンに罪をなすりつけようとしているのだ。
大魔導士の不出来な息子の言い分など、誰も信じないと知っていたから。
そしてベンジャミンは、すべてに気づいた。
(そうか。エロイーズ妃に暗黒魔法をかけて死なせたのは、アマンダ妃だったのか。正妃のアマンダ妃にとって、側妃のエロイーズ妃とその息子のデズモンド様は弊害でしかないから)
その瞬間、ベンジャミンは生まれて初めて怒りという感情を知った。
全身が総毛立ち、金色の瞳に怒りの感情がみなぎる。
今こそ、聖人として生まれた己の力を使うときなのだと、すぐに悟った。
そしてこれまでにないほど魔力を振り絞り、魔法の中での最高難易度とされる時空魔法を発動させたのだ。