9度目の人生、聖女を辞めようと思うので敵国皇帝に抱かれます
   ※

デズモンドは、いつの間にか再び真剣に書類にペンを走らせていた。

容量のいい彼は普段からてきぱきと仕事をこなすが、いつも以上のスピードである。

セシリアとの夜に備え、早めに終えるつもりなのだろう。

整った主の横顔を眺めながら、ベンジャミンは微笑ましい気持ちになったのだった。



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