若い身空で老人と結婚することになりましたが実は呪いをかけられた王子様でした
その日の夜。

マリーとトムはいつものように、椅子に座って、トムはお茶を、マリーは、はちみつ入りのミルクを飲みながら、楽しげに今日の出来事を話していた。寝る前にお茶をしながら話をすることが、いつの間にか二人の日課になっていた。

「おっと、また夜更かししてしまうところだった。マリーさん、そろそろ休みましょう。」

と、トムが話を切り上げた。

「はい。トムさん、おやすみなさい。」

「おやすみ、マリーさん」

そう言って、二人は席を立ち、それぞれの寝室に入って行った。

部屋に入ると、マリーはふぅーっと溜め息をついた。

『今日も結婚式のこと言えなかったわ…。もう覚悟は出来てるのに…。』

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