若い身空で老人と結婚することになりましたが実は呪いをかけられた王子様でした
真夜中

ゴトゴト

と、マリーの部屋で物音がした。

マリーは目をこすりながら、ゆっくりと上半身を起こした。

ほの暗い中、何か二つの影がぼんやりと見えた。目をこらしてよく見ようとした時、月にかかっていた雲が外れ、月明かりが窓から差し込んだ。すると、月明かりに照らされて見知らぬ男が二人、浮かび上がった。

「ひっ!!」

マリーは叫ぼうとしたが、恐ろしくて声が出ない。

「さあ、お嬢さん、大人しくしていてくれたら乱暴なことはしないよ。」

と、手に持ったナイフをチラつかせながら、静かな声で言った。

すると、マリーの部屋のドアをトムがノックした。

「マリーさん、どうかされましたか?」

と、トムが心配そうな声で言った。

男はナイフをチラつかせながら、

「あの老人を殺されたくなかったら、なんでもないと返事をしろ。」

と、小声でマリーに指示をした。

マリーは男に言われた通りに返事をした。

「な、なんでもないわ!トム!」

マリーは少し震えながらも声を張った。再び月に雲がかかった。
ドアの向こうから、

「分かりました。」

と、トムが答えた。

男はホッとした様子で、

「よし、いい子だ。」

と、マリーに小声で言った。

次の瞬間、

マリーの部屋の扉がバーンっと勢いよく開いた!

「なにっ?!」
「うわっ!!」

ドッ、ガッ、ダーン!!

ほの暗い中、音と声だけが響いた。その後、部屋の中はシーンと静まり返った。

マリーに緊張が走った。相手は二人でおまけにナイフを持っている。しかも、トムは老人だ。強盗に敵うはずがない。

マリーはベッドから這い出ると、震える手でランプに火を点した。

そしてすぐに部屋の状況を確認した。
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